【おすすめイラストレーター】フローレンス・ハリソンの柔らかな魅力あふれる絵にくぎ付け!
はじめに
今回ご紹介するのは、アールヌーボー、ラファエル前派の挿絵画家フローレンス・ハリソン(1877–1955年)です。
フローレンス・ハリソンの作品
「ラプンツェル」という作品。塔の上から長い金髪を揺らしている女性の姿はなんとなく物悲しげですね。塔に幽閉されている状況が伝わってきます。背景の青と髪の金色のコントラストが美しいです。まだ見ぬ塔の外の世界に思いをはせているのでしょうね。
こちらの作品も見ものです。泡や波が軽やかに描写されています。人魚のような、海の精のような生き物も品がありますね。そっとかかっている虹が希望を感じさせる絵となっていますね。
最後はこの絵で締めましょう。「Elfin Song」という絵です。羽の生えた妖精たちが手を取り合い、輪になって踊っている様子ですね。手前にはきのこがいくつも生えています。ぽっかりとあたりを照らす月も幻想的な雰囲気を増しています。空と、それを分断する木のシルエットの織り成すリズムが小気味よいですね。
http://www.gorgeousartgirl.com/emma-florence-harrison-illustrator/から画像を引用
おわりに
いかがでしたか?経歴に謎の多い挿絵画家さんなのでその生涯についてははっきりとしたことは言えません。しかし作品は素晴らしく、だからこそ残っていっているものですね。今回のような童話をもとにした絵や、架空の生物を描いている絵がお好きな方は、以下の記事も読んでみてくださいね。
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それでは今回もみなさんに瞳の至福が訪れますように!