まんぷくまなこ

文学部美術史学専攻卒の穂葉るながお届けする、美術に関するブログ。素敵な作品と作家さんを紹介します。たまに人材や教育の記事も。

クリエイター祭りで問われた自分の「核」とは?

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はじめに

今回もクリエイター向けのイベントに行ってきたのでそのレポートをします!11月4日、大阪梅田のブリーゼブリーゼにて、「クリエイター祭り 3年後の可能性を立証せよ!怪盗Wからの挑戦状」が開催されました。

主に謎解き、トークセッション、交流会からなるこのイベント。メインコンテンツのトークセッションでは活躍されているクリエイターの方の実体験をもとにしたお話を聞かせていただきました。登壇者は、mutsumiさん、村松 佳優さん、山本 神恵さん、樫本 祐輝さんです。

mutsumiさん

「絵を売るのではなく、ビジョンを創る大事さ ~2か月で100人から似顔絵オーダーが来た話~」をテーマに話していただいたmutsumiさん。

飲食業、印刷業など他の仕事をされながらイラストの夜間学校に通われ、個展やグループ展など経由で仕事依頼を受けられていました。

そんなmutsumiさんは、クライアントの言われるままの仕事しかしていないこと、イラストに特徴がなく、何がしたいか伝わらないことに営業の課題感を感じていました。

そこで確固たるブランド力をつけようと、「イラストで個性ある未来をつくる」という理念、ビジョンを掲げ、それと絵を掛け合わせた企画を立ち上げます。それが100人100職イラスト。似顔絵、という枠を超えて
【自分が主人公になったアート作品】その人の職業や個性を頭の上に乗せた、とってもユーモアある作品を100人分作るという企画を始めたのです。

集客にはSNSが活躍。一番効果的だったのがお客様自身のシェアだったそうです。企画は大盛況に終わりました。

どんな思いで描いているか考える、ビジョン×やりたいことで発信する。それが大切だとおっしゃっていました。

村松さん

「10年後の自分を救え!昆虫写真作家のブランディング戦略」というテーマで話された村松さん。

インスタグラムとwebサイトで、撮った昆虫写真の認知を広げてきたといいます。サイトのPVは開始半年以降から急増。1年で6万PV、昆虫系の検索ワードで1位をとれるようになったそうです。そこから出版社や地域団体からの問い合わせが来るように。夢がありますね。

村松さんからのメッセージは2つ。自分の可能性をあきらめないで続けること。そして、夢中になれることがあなたの強みだということです。

山本さん

「I Gotta Believe!! クリエイター・イズ・サヴァイブ」と題してトークされたグラフィックデザイナーの山本さん。SNSや交流会、イベント出展で仕事を取っていったそうです。

認知→行動→サービスの提供→リピートという導線を意識するべきだということを語っていただきました。

そして、「何をやるのか」という技術の部分、品質やサービスの良さだけではなく、「なぜやるのか」という核の部分、目的・価値観・理由を明確にすべきとおっしゃられていました。

山本さんの場合、それは「心揺さぶる未来を創る 興奮・感動など直感を大事に」というものだそうです。

樫本さん

「クリエイターの未来はどうなる!?秘密を解くカギは○○だ」というテーマで話していただいたのは、株式会社クリエイティブユニバースのCEO樫本さん。クリエイター支援をなさっている方です。

樫本さんによると、クリエイターの自稼ぎ力が問われる時代に突入しているとのこと。つまり仕事をもらう感覚から創る感覚を持とうということです。

また、本気の人が信用を勝ち取っていくこと、社会との関係性を考えていくべきということ、そして信念や軸を問われる時代になっているということも教えていただきました。

おわりに

いかがでしたか?ビジョン、核、軸。言葉は違っても共通する概念が出てきましたね。

自分を振り返ってみると、「癒しを届ける」という想いが信念になっていると思います。「癒しを届ける」が細分化した形として、ブログでは「アートを身近に。瞳の至福を多くの人へ」というコンセプトになっています。絵のほうはステンドグラス風タッチでは「物語の薫り漂うシックな癒し」、ゆるキャラタッチでは「ほのぼのとした和みのひと時」をテーマにしています。その意識を染み込ませると同時に、じゃあそれをどう具体化していくのかを考えていかないといけないと思いました。

それでは、みなさんの創作活動にも何か気づきがありますように!


クリエイターのためのセルフブランディング全力授業