美麗!アール・ヌーヴォーの作品群
はじめに
前回のルネ・ラリックの記事では、アールヌーヴォー(ドイツ語圏はユーゲント・シュティールという言葉が対応)という様式について軽く触れました。今回はさらに4人のアーティストを紹介して見ていきたいと思います。
グスタフ・クリムト
まずはウィーン分離派として有名なクリムトから。背景の渦巻くツタのような模様と、抱き合う二人の背中の平面的な模様の装飾性が特徴的な作品、「抱擁」です。金色を基調とした色合いも綺麗ですね。
※http://lartnouveau.com/artistes/autres_pays/klimt.htmから画像を引用。
イヴァン・ヤコヴレーヴィチ・ビリビン
ロシアのアーティストで、ロシア民話をベースにした斬新な絵本を手掛けたイヴァン・ビリビン(Ivan Bilibin)の「うるわしのワシリーサ」(1902)の挿絵です。外枠の中で、シロツメクサの花や葉など植物を装飾的にあしらっていますね。
オーブリー・ビアズリー
イギリスのイラストレーター、オーブリー・ビアズリー。「アーサー王の死」の挿絵、「愛の媚薬を飲むトリスタン」です。こちらも植物とツタが高い装飾効果を上げています。ビアズリーは悪魔的な鋭さを持つモノクロのペン画で鬼才とうたわれましたが、病弱ゆえに25歳の若さで夭折しました。
※https://www.artpedia.asia/aubrey-beardsley/から画像を引用
ヴィクトール・オルタ
最後は建築。ベルギーの建築家ヴィクトール・オルタがブリュッセル、ポール=エミール・ジャンソン通り6番地に建築した邸宅です。息をのむほど美しいですね。床や柱の上部、階段の壁や手すりのうねるような曲線の模様はまさにアール・ヌーヴォーです。ちょっと住むには落ち着かないかもしれませんが・・・。
※https://blog.goo.ne.jp/meisakudo/e/3b227b0d4fcb0541ae0584d6aa282cd9から画像を引用
おわりに
いかがでしたか?アール・ヌーヴォーの特徴が視覚的に伝われば幸いです。今回ご紹介したクリムトの絵が扱われているスマホケースもあるのでチェックしてみてくださいね。それでは、今回もみなさんに瞳の至福が訪れますように!
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