まんぷくまなこ

文学部美術史学専攻卒の穂葉るながお届けする、美術に関するブログ。素敵な作品と作家さんを紹介します。たまに人材や教育の記事も。

おすすめ画家、理想美を追求したブグロー

はじめに

今回紹介するのは、フランスの画家 ウィリアム・アドルフ・ブグローです。

『フローラとゼフィロス』

こちらの絵をご覧ください。

フローラとゼフィロス

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8D%E3%83%A2%E3%82%A4から画像を引用

描かれているのは、ギリシア神話の西風を司る風神(左)とローマ神話の女神で、花と春の女神フローラ(右)です。フローラはギリシャ神話の妖精クロリスと同一視されています。ゼフィロスがフローラに恋し、イタリアに連れて行ったといわれています。

絵の中でゼフィロスはフローラに接吻していて、甘やかな恋の間柄が描写されています。肌はまぶしく、二人の体を覆う布の色も鮮やかです。円形の画面もいいですね。


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『ビーナスの誕生』

ビーナスの誕生

https://www.musey.net/14153から画像を引用 解説文を参考

イルカに引かれてきた、貝の上に乗っている女性はビーナス。ローマ神話の愛と美の女神です。キューピッドとプシュケを含む15人の天使たちや、数人のニンフとケンタウロスがビーナスの到着を祝福しているようです。二人のケンタウロスは彼女の到着を知らせるために巻き貝を吹いています。ビーナスは女性の体の曲線美が強調されているポーズで描かれていますね。白や水色を中心とした色合いも明るく、綺麗です。

ブグローの生涯

ブグローは、1825年フランスのラ・ロシェルで生まれました。1839年、14歳でポンスカレッジに入学したブグローは、アングルの弟子であるLouis Sageからドローイングのレッスンを受けるようになります。その後、ブグローは、ボルドー美術学校に入学したかったのですが、なかなか父親が首を縦には振りませんでした。最終的には母親の取りなしにより、何とか父親を説得、美術学校に入学することができました。1844年には最優秀歴史画賞を受賞。1846年、21歳のブグローはエコール・デ・ボザールに入学します。

1857年には最初の子供ヘンリエッタが生まれました。1861年、2人目の娘ジャンヌが誕生。1876年、3番目の子供に恵まれますが、1877年、妻Nellyが死亡。1879年に新しい奥さんと再婚します。

1880年、ミュンヘン万国博覧会で金賞を受賞。1905年、ラ・ロシェで息を引き取りました。

http://blog.livedoor.jp/kokinora/archives/1023738608.htmlを参考。)

おわりに

イタリアンレストランチェーン・サイゼリアでよく見る天使の絵もブグローによるもので「アモルとプシュケ」という作品です。意外と身近な存在でしたね。今回もみなさんに瞳の至福が訪れますように!

 


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