まんぷくまなこ

文学部美術史学専攻卒の穂葉るながお届けする、美術に関するブログ。素敵な作品と作家さんを紹介します。たまに人材や教育の記事も。

会社の歯車になりたくないけどならざるを得ないあなたへ贈るマインドセット

はじめに

このページを開いていただいたあなたは、今就職活動を目の前にしている人かもしれません。起業やフリーランスを考えながらも、親を安心させるため、生活基盤を担保するために一般企業への就職の道を選ぼうとしている人です。

あるいは、もうすでにバイトをしながらミュージシャンやアーティストを目指しているが、限界を感じて会社員になろうとしている人もいるかもしれません。

私も前者であったし、後者のようにバイトと掛け持ちしながら夢を追いかけることに尊敬の念を抱いています。

私は11歳の時からなりたい職業がありました。13歳から17歳のころ通信教育で4年間それについて学び、19〜21歳では対面で指導してくれる教室にも通いました。その頃になるとお金をもらってその仕事をすることもありました。東京に行って売り込み活動もしたこともあります。ですが、新卒から独立してその仕事で食べて行くには至らないレベルでした。

大学3年生だったので、就職活動をするかどうか決断の時が迫っていました。「憧れていた仕事を諦めて別の仕事をしなければならない」という現実は大きなショックでした。私はそのことに悩み、3ヶ月体調を崩しました。こんなに長い間体の調子が悪くなったのは初めての経験でした。それほど10年以上夢見ていた仕事に思い入れがあったということです。

そんな時に就職について色々と調べ、先輩に話を聞いていただき、たどり着いた気づきが2つあります。それを今回は共有して、同じような悩みを抱えている方のヒントになればと思います。

①仕事をする限り、誰もが歯車であり一細胞ということ

まず一つ目に認識したことは、起業家や自営業やフリーランスであろうと、社会全体という大きな枠組みで見れば、そうした特別に見える職業も社会の歯車の一つであるということです。独立している状態を過大視してしまっていたのです。

誰かに必要とされて、何かを提供する代わりに対価を得る。その営みの中にいることに変わりはないんです。社会の中の細胞の一つとして生かされていると見方を変えれば、それが尊く有り難いことだと思えるようになりました。

②ただの歯車ではない、「鋼の一翼」を目指す道があるということ

誰もが歯車とわかっても、単なる歯車で終わりたくないという気持ちはまだ残っていることでしょう。そこで私が考え付いたのは、会社が一羽の鳥だったとして、その中の「鋼の一翼」になるという考え方です。それは、人の2倍3倍の馬力があり、会社から重宝されるような「あなたがいなくては困る」と思われる存在を目指すということです。

もちろん、そのためにプライベートを犠牲にしたり、労働者としての権利を放棄するような社畜になる必要はありません。自分の専門性を磨き、時間の使い方の効率を改善して、抜けてしまうと損失だと思われるような社員を目標にしようということです。

「鋼の一翼」というキーワードを考えついてからは新たな目標ができ、三か月崩していた体調も回復していきました。

おわりに

いかがでしたか?社会の一細胞として生かされている感謝と、「鋼の一翼」を目指すという野心を持ってから、私は心を整えることができました。働いている今では「鋼の一翼」になる方法も模索しています。みなさんの中にも悩み苦しむ時期を過ごしている方がいらっしゃるかもしれませんが、絶対にトンネルを抜けて光が見える時期が来ます。いろんな人の話や本を読んで気づきを得ていってくださいね。それでは、みなさんの気持ちに平穏が訪れ、希望で満たされますように。


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