ホスピタルアートって何?医療×アートの可能性
はじめに
今回ご紹介するのは、「ホスピタルアート」についてです。
ホスピタルアート
ホスピタルアートとは、アートの力をもって、病院などの医療環境をより. 快適な癒しの空間とする試みのことです。
こちらの実例をご覧いただきましょう。
私は、くすのきの壁画の話が印象的でした。入院生活のストレスから、壁や扉を壊す行為が多発していた精神科の小児科棟。「壁や扉を壊してはいけません」という張り紙で一方的に禁止するのではなく、子どもと一緒に、鳥たちが集まる大きなくすのきの壁画を描くことで解決させました。ただの壁や扉ではなく、創作の思い出の詰まった特別な壁や扉にすることで、大切にしたいと患者さんたちが思ってくれるようになったんですね。
国境なき医師団日本からも動画が出ています。患者さんたちがいろんな色を使って伸び伸びと壁に絵を描いているようすが印象的ですね。
こちらの例でもアートを通じて患者さんたちが生き生きとした表情になっているのがわかります。
また、こちらではプロジェクションマッピングなどのデジタルアートと掛け合わせたホスピタルアートの実践も紹介されています。ディズニーランドに行けない境遇の人たちにも、夢と魔法を医療空間に届けるというコンセプトが素敵ですね。
おわりに
いかがでしたか?アートが単なる趣味嗜好のひとつではなく医療の現場でも役に立っているという事実はうれしいですよね。それでは、今回もみなさんに美術を通じた気づきがありますように!