水中や海底を描くのが得意な挿絵画家エドマンド・デュラック
はじめに
今回ご紹介するのはフランス出身の挿絵画家エドマンド・デュラックです。
人魚姫
アンデルセンの童話「人魚姫」の挿絵です。全体の青白い色調がきれいですね。複雑に絡み合う海藻の中には、よく見ると宝箱や骨が埋もれています。怪しい雰囲気が出ていますね。人魚姫が左手に大事そうに持っているのは海の魔女からもらった薬です。
※https://bonplaisir.exblog.jp/26643907/から画像を引用
雪の女王
続いてはこちら。同じくアンデルセン童話の「雪の女王」の挿絵。雪の女王が夜の街に雪を降らせているところです。教会と思われる建物や家の街並みが美しいですね。妖精のようないでたちの女王もクールな印象です。
「雪の女王」といえば大ヒットしたディズニー映画を思い浮かべる方が多いと思いますが、原作にはアナもエルサもクリストフも登場しません。あらすじをご紹介しましょう。主人公は少年カイと少女ゲルダ。ある日、悪魔が作った不思議な鏡が割れてそのかけらがカイの目に入ってしまいます。その時からカイは心を閉ざすように。そして冬、訪れた雪の女王のとりこになってついていってしまうのです。ゲルダはカイを助ける旅に出るのでした。カラスや王女、山賊の子、トナカイに助けられながらゲルダはカイのもとにたどり着きます。そのあとの結末はぜひ原作を手に取って確かめてみてください。
※https://artsycraftsy.com/dulac/edmund_dulac_snow_queen.htmlから画像を引用
生い立ち
デュラックは1882年フランスのトゥールーズで生まれ、パリで絵を学び1904年からイギリスで活動しました。宝石のようにきらめきを見せる色彩の美しさによってたちまち人気に。彼は東方的な世界(ペルシア、インド、中国、日本)が得意でペルシアのミニアチュール(細密画)や日本の浮世絵の雰囲気を取り入れ、世紀末のプレラファエル派にも影響を受けます。物語絵だけでなく風刺画の名手でもありユーモアのセンスを見ることができます。1920年代には豪華客船「英国の女王」のインテリアデザインも手掛けています。
「アラビアンナイト」(1907)「眠れる森の美女」(1912)なども代表作です。1953年にロンドンで亡くなりました。
おわりに
デュラックも日本に影響を受けていたとは、浮世絵は深く愛されていますね。それでは、今回もみなさんに瞳の至福が訪れますように!
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